こんにちは、井上です。
暑かった日々も、ようやく落ち着きはじめ、
少しずつ、過ごしやすい気温になってきましたね^^
ちょっと今年の夏は暑すぎた感がありますが、
冬も寒すぎる…なんてことのないよう願いたいものです。
さて、昨日は「全国省エネミーティング」なるセミナーに参加してきました。
省エネ住宅やパッシブデザインの先駆者といわれる業界のお偉い方たちの、
今後の住宅における断熱性や省エネ性についての考え方を聞ける絶好の機会。
特に面白かったのは、パネルディスカッションでした。
お話されていたのは、
東京大学の准教授 前真之先生
パッシブハウスジャパンの松尾さん
一般社団法人 forward to 1985 energy life 代表の野池さん
そして、ディスカッションのコーディネーターは、
新建新聞社の三浦社長。
それぞれに、考え方は違えど、日本のエコハウスにおけるパイオニアの方々です。
トークのテーマは…
①断熱性能はどこまで確保すべきか?
②適切な冷暖房スケジュールとは?
それぞれに、トークテーマに対しての考え方やアプローチの方法は違いましたが、
根拠となるデータや、シミュレーションなど、参考になることばかりでした。
どうしても、温かさや快適性というものは「主観」に頼るところが多く、
具体的な結論に至った…というわけではありませんでしたが、
ある程度、私たちが住む東海エリア(6地域)における
断熱性能の指標というものが示されたと思います。
岐阜を含む6地域における断熱性の担保基準として、3者共通して示された見解は、
おおよそ、HEAT20のG2グレード(UA値:0.46)前後が望ましい。
プラス、夏における日射遮蔽、冬における日射取得の重要性。
さらに、冬の床面の温度は21度以上が望ましい。
といったところでした。
(適切な冷暖房のスケジュールについては、具体的な結論には至らなかった印象を受けました。)
今回のディスカッションにおいては、断熱性のみに焦点を当てているので、
「気密性」という視点はほとんど加味されていないことが残念ではありますが、
おおむね、リグスタイルが勧める標準的高断熱仕様でクリアできることばかり。
新しい気づきもありましたが、当社の断熱基準の考え方の方向性が、
今回お話されていた方たちと近しいことを確認できたことも確認できました。
ただ、やはり断熱性や省エネ性というものはとても奥が深い…。
それぞれに超特化して研究しまくっている方たちでさえ、答えが違ったりもします。
本当に一朝一夕では絶対に実現しないし、
お施主様が実際に生活しているお家のデータは財産であり、
あらゆるシミュレーションの必要性も改めて痛感しました。
新たな課題も発見できたので、少しずつ検証しながら精査していきたいと思います。
久々に、ワクワクする楽しいセミナーでした^^
ありがとうございましたm(__)m