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2020-04-06

断熱材は厚みが大切 プチ講座

こんにちは。宮部です。

岐阜市中鶉で建設が進むモデルハウス現場へ行ってきました。

現在は屋根の断熱材が入り、1階床の合板が貼り終えられたところです。

 

私がリグスタイルに入社してからはまだ聞かれたことがないのですが、

前職の時に良く聞かれた質問があります。

 

「〇〇ホームさんは性能のいい断熱材を使っているらしいけど、御社は何を使ってますか?」

 

という質問です。

性能が良ければ断熱性が良いと勘違いをしている住宅営業マンが多いことに気づかされます。

断熱材の性能って何でしょう?熱の通しにくさ、ですよね。

 

確かに断熱材には、熱伝導率という熱の通しにくさを表す数値があります。

熱伝導率は低い方が断熱性能が高い。という事になります。

ただ、熱伝導率が低ければ本当に家の断熱性は良くなるのでしょうか??

 

最も分かりやすいのが、皆さんも毎晩使っている布団です。

布団でもいろいろな種類がありますよね。

羊毛、羽毛、綿混紡、木綿、ポリエステル、などなど。

布団の材質も、種類によっていくらかの違いがあります。

でも経験としてご存じだと思いますが、同じ材質でも分厚い布団のほうが暖かいですよね。

 

住宅で使用する断熱材も同じなんです。

どんなに熱伝導率が良い断熱材でも、厚みが薄ければ

その家の断熱性能は低いままとなります。

 

実際「御社は何を使っていますか?」と質問された方に、

「〇〇ホームさんの断熱材の厚みはいくつですか?」と聞くと把握しておらず、

後日調べたら前職の会社の標準より半分の厚みしかありませんでした。

 

ではどうしたら正しく断熱材のよさを比較できるのか。

「熱抵抗値」という数値を計算によって出せばよいのです!!

 

難しくとらえる必要はありません。

その断熱材の熱伝導率と、採用する厚みが分かれば計算できます。

 

熱抵抗値 = 厚み(m) ÷ 熱伝導率

 

以上!!

どれだけ熱に抵抗するか?という値なので、今度は数値が大きい方が断熱性が高いという事になります。

この計算で、A社とB社の一部分の断熱性の違いを比較することができます。

 

例題1)熱伝導率0.04W/mK、厚さ100㎜の断熱材の熱抵抗値は?

厚み 0.1m ÷ 熱伝導率 0.04W/mK = 熱抵抗値 2.5 W/K

 

例題2)熱伝導率0.03W/mK、厚さ60mmの断熱材の熱抵抗値は?

厚み 0.06m ÷ 熱伝導率 0.03W/mK = 熱抵抗値 2 W/K

 

という結果になります。

熱伝導率だけ聞いていると例題2の断熱材のほうが良いように思えますが、

ちゃんと厚みまで含めて確認すると、例題1のほうが良い!という事が分かりますね。

 

通常建築資料などでは、断熱材に限らず寸法はmmで記載されていることがほとんどですが、

この計算ではmになるので、お間違いなく。

 

ただし!!

家の性能は断熱材だけで決まるものではありません。

他にもいろいろなところの計算をして、全て出揃って初めてわかります。

壁の断熱性だけ、屋根の断熱性だけ・・・で判断はできませんが、

性能で住宅会社を比較している方、良ければ一つの目安材料として活用してみてください。

 

こんなお話に興味があれば、ぜひお話ししましょう!

(こういった話が好きな人は、だいたい理系の男性に多いんですよねぇ( *´艸`)

 私も大好きなんです♪)

お家の窓口

 

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