こんにちは。宮部です。
昨日6月21日は夏至、1年で最も日が長く、最も太陽高度が高いとされる日でした。
更に私は夜になってから知りましたが、部分日食だったそうですね。
知らなかったので完全に見逃しました・・・。
なんでも夏至の部分日食は372年振りだそうで、
372年前はまだ徳川3代目将軍、家光の時代だそうです。
将軍も日食を見たのかな?そもそも日食って知っていたのかな??
さて、昨日が最も太陽高度の高い一日だったわけですが、
昨日の気温を振り返ってみると9:00~13:00まで快晴で、最高気温は30.1℃でした。
(岐阜地方気象台)
ちなみに、岐阜では観測していませんが最寄りの名古屋では、
1時間で最大811W/㎡の熱が地表面に降り注いでいました。
なかなかの熱量です。
ここで一つ疑問に思うことはありませんか?
夏至は太陽高度が最も高くなると同時に、太陽が1年で最も日本に近づく日でもあります。
日本と太陽の距離が近づくわけですから、1年で一番暑くなる日と思いきや、
まだまだこれからどんどん厚くなってきます。
なぜでしょう?
これはパッシブデザインでも検討する、熱容量という考え方を用いれば簡単に納得できる話なんです。
地球の表面は大きく分けると、大地と水、空気で形成されています。
大地や水、空気、細かく言えば建物にも、植物にも、全ての「物体」には蓄熱性があり、
熱量に違いはありますが、ある程度の熱を蓄える力があります。
太陽から降り注いでくる熱は、直接的に気温に影響を与えている熱量だけでなく、
水や大地に「蓄えられる熱」もあります。
ですが蓄えられた熱は、いつかは放出されます。
それが7月や8月といった、真夏日に繋がるのです。
太陽から降り注ぐ熱だけでなく、地表面などに蓄えられていた熱が空気中に放出され、
熱源がダブルパンチで来るため、夏至より遅れて7月8月が暑くなる。という訳です。
これを家づくりの検討に当てはめていくと、
夏の各種シミュレーションや計算は、夏至で行ってもあまり意味がありません。
7月8月の方が太陽高度は低くなりますし、外気温も高くなります。
特に日照シミュレーションについては、夏至でシミュレーションしている会社さんも時々目につきます。
(やってるだけマシかもしれませんが…)
高気密高断熱の住宅で夏の対策をしていないと、6月は平気でも真夏のシーズンには
暑くて居られない、エアコンガンガンにかけないと過ごせない。というお宅は世の中たくさんあります。
そうならないためには、太陽高度が最も高い日ではなく、最も暑くなる日でシミュレーションすることが大切です。
リグスタイルの公式ラインをスタートしましたので、よければ登録お願いします!