こんにちは。宮部です。
日中も寒く感じる日が増え、暑がりな私としては一年で最も過ごしやすいこの時期。
昨日10月17日は夕方にはやんだものの、ほぼ終日雨という天気。
気温も12月上旬並みの冷え込みだったとか。
夜に愛知県犬山市で草サッカーをしてきましたが、休憩中は冷えて風邪ひきそうなくらいでした。
さて、人が暑いとか、寒いとかと感じる要素は単に気温だけで決まるものではありません。
「体感温度」と言えば聞きなれた言葉かなと思いますが、これを決める要素は以下6つもあるんです。
①空気温度(気温、室温など)
②身の回りの平均放射温度(壁や床、天井などの表面温度)
③相対湿度(一般的に%で表示される湿度)
④気流速度(風速)
⑤着衣量
⑥代謝率(個人差はありますが、自身の発熱量)
例えば外が寒い日、一切暖房がない室内でも、入れば多少は暖かく感じますよね。
これは④の気流がなくなる(弱まる)からです。
風が吹けば寒い、涼しいと感じた経験は皆さんあると思います。
①~⑤まで全く同じ条件で、じっとしている人は平気でも、動いている人は汗をかくこともありますよね。
動くことで⑥の代謝率が上がり、体感温度も上昇する為です。
では、体感温度を上げるため・下げるために、建物でできることは何でしょう?
ちなみに空調設備を使えば改善されるのは当たり前なので、今回はないものとして考えます。
まず①の空気温度については、建物の断熱性と気密性がモノを言います。
冬であれば家の中の熱を外に逃がさないことで、空気温度は保たれます。
夏は外の暑い熱が入らないことに繋がりますね。
②はどうでしょう?空気温度がある程度あれば、
対流によって表面温度も徐々に上がりますが、かなりの時間を要します。
そこで大切なのが日射取得。日当たりと言い換えても良いでしょう。
冬場、太陽の日に当たっていると、ポカポカして暖かいですよね。
少々イメージしにくい話かもしれませんが、「光」そのものには「熱」という概念はなく、
光が何か「物体にあたった時」に「熱」が発生します。
この原理だけではありませんが、上空の方がはるかに太陽から近いのに、
地上付近の方が気温が高い理由の一つです。
ですから、冬なら太陽の光をたくさん取り込めるよう設計すれば、
家の中に入ってきた光が床や壁などにあたり、そこで発熱し熱源となります。
夏は逆に遮らないとどんどん家の中は暑くなります。
残念なことに、高気密高断熱にすれば快適だと勘違いされている住宅会社が非常に多いです。
(冬はまだしも、夏はビニールハウス状態になり、オーバーヒートする家が多いのが現状です。)
③の相対湿度は、気密と換気が大切です。
まず気密性を高めることで漏気を防ぎます。夏なら外部のジメジメ湿度を室内に入れない。
冬は逆に湿度を保ちます。
そして高気密住宅であればあるほど、換気計画が大切です。
空気を入れ替えるのが換気の大きな役割ですが、これが機能していないと冬場の結露に繋がったり、
夏のじっとり感につながります。
④の気流速度は気密がしっかりしていればnearlyゼロになります。
(人が動けばそれだけで気流は生まれますが…)
あとの⑤や⑥は個人の問題になります。
これらは単に高気密高断熱だけで実現できるものではありません。
特に②の表面温度は、太陽の熱をうまく調節しなければなりません。
「調節」と聞くと少々面倒に感じられるかもしれませんが、
面倒な事をするのが私の仕事であり、住まわれる方が面倒な事をするわけではないのでご安心ください♬
そしてこれらを実現するのが「パッシブデザイン」という設計手法の一つです。
最近パッシブデザインを謳う住宅会社さんも増えてきましたが、
どうも和モダンテイストの住宅を手掛ける会社さんが多いのが現状です。
ですがシンプル・スタイリッシュな住宅であっても、パッシブデザイン手法に大きな違いはありません。
見た目のデザインだけでなく、日々の快適があたりまえにある。
そんな家づくり、良いと思いませんか??
パッシブデザイン手法を取り入れたモデルハウスも大変ご好評を頂いております。
めちゃくちゃいろんな事を考えて設計しています。
パッシブデザイン住宅コンペ2018大賞受賞者、
自立循環型住宅研究会アワード2019最優秀賞受賞者の名に恥じない家だと思います。
是非ご見学・ご体感にお越しください!!
詳しくはこちらをご覧下さいませ↓↓↓
岐阜市を中心に、パッシブデザインで、注文住宅、新築一戸建てを手掛ける、LIG STYLE COMPANY(リグスタイルカンパニー)の宮部でした!