こんにちは!設計の松本です。
今回は当社が取り組んでいる
パッシブデザインの冬場の日射取得について
お話したいと思います。
実はシミュレーションをしていても
日陰の影響を考えないと冬場の室温は
もう少し下がるかもしれません。
一番初めの画像の家で通常通り
性能数字を計算していくと
下のような性能数字になります。
今回特に注目していきたいのは
ηAh値という冬場の室温に関わる項目です。
これは冬にどれだけ太陽熱を取り込めているのか?
と数字で表した数字です。
実際に日照シュミレーションをしていくと
下の画像のように日陰ができてくるのが
分かります。
時間帯としては10時~15時を注目してみていきます。
この日影を加味して南の窓にどれだけ太陽熱が当たっているのか?
という割合を計算していきます。
計算をすると南の窓に対して
それぞれ何%当たっているのか?が分かります。
当社のルールとしては
Ua値0.46W/㎡KのときLDKに対して20%前後確保する。
としています。
今回の計画の家はUa値0.36W/㎡Kのため
少し減らした17.5%でOKとしています。
この実際にあたっている割合を加味した
性能数字の計算が下の通りです。
最初の計算から
ηAh値が2→1.5に変わっています。
周辺環境による日陰の影響で数字が変化します。
この実際の日当たりで室温のシミュレーションを行います。
冬の朝6時で16.3℃
MAXが20.51℃になっています。
当社基準は
朝6時で15℃以上・MAX20℃以上としています。
今回の家は当社の基準としてはクリアしているため
性能としては文句なしの住宅です。
今回は室温のシミュレーションに
フォーカスしてお話をさせていただきました。
見えている計算の数字がどれだけ良くても
実際はどうなのか?ということは
ものすごく重要な要素だと思います。
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以上、岐阜市を中心に、高気密高断熱とパッシブデザインで、注文住宅、新築一戸建てを手掛ける、LIG STYLE COMPANY(リグスタイルカンパニー)の松本でした!