その日、帰宅したのは夜10時ごろ。
すでに、就寝中の子供たち。
晩御飯をつまみながら、テレビを見ていると、
寝室から鳴き声が。。。
どうせ、寝ながら泣いているだけだから、
放っておいても大丈夫だよ。
そんな奥さんの声をよそに、
いそいそと、鳴き声が響く部屋に向かう自分。
そりゃ、夜中に目が覚めて真っ暗の中じゃ怖かろう…。
そんな優しいパパが登場。
同時に、鳴き声がMAXになる娘。
「マバがよがっっだぁぁぁ…(大泣)」
(訳:ママが良かった…)
涙と鼻水と半開きの目で、恨めしそうに自分に視線を送る娘。
それでも、無理やり添い寝を始める優しいパパ。
しばらく泣いてはいましたが、5分もしたら、
自分の二の腕のお肉をつまみながら、スヤスヤと寝始めました。
さすがに、自分の娘の一人くらいは、寝かせつけられますよ。
よしよし…ってしながら、寝顔を見て癒されていると、
何やら足音が。
ガラっと開いた扉から、奥さんが登場。
「私もう寝るから、交代するよ…」
その声に再び起き出して、なぜか泣き出す娘。
そして、ママに抱かれながら、背中で放ったセリフ。
「パパ、早くどっか行って…」
いやいや。。。
今の今まで、オレの二の腕つまんで寝てたよね?
「夜中に目が覚めて怖かろう」と心配して真っ先に来てあげたのは、
ママじゃなくて、パパですけど…。
「おやすみ~」という一言さえもらえず、
肩を落として寝室を出た自分。
思い出すのは、その昔「ほんまでっかTV」で、
武田先生が言っていたこと。
「父親は生物学的に不要」
人間も生物だし。
仕方ないか…。
そう自分に言い聞かせて納得してみましたけど。
いつでも、お父さんの愛は一方通行なのかもしれません。
娘に衝動的に嫌われようと…
息子にカップヌードルのにおいがすると言われようと…
そんな家族との時間に、ホッとする。
加山雄三さん的に言えば
「幸せだなぁ~」ってことですね。
それではまた!