こんにちは。宮部です。
今年もお盆は新型コロナウイルスの関係で何処にも行けないどころか、
雨続き・・・。
「お盆休みどこへ遊びに行こう??」と話ができた時期が懐かしく思います。
そして、例年であればこのお盆の時期が最も気温が上がり暑くなる時期ですが、
今年は雨という事もあり気温もあがらず、比較的涼しい日が多かったですね。
(晴れたのは15日の昼間だけで、今日も雨ですが…)
ですが、暑がりな私にとっては湿度も大敵!!
体感温度は気温だけでなく、湿度や気流、周り(壁や天井、床など)の表面温度、着ている服、自身の運動量など、
さまざまな要因が重なってきます。
ですが、室内に居れば表面温度や着ている服、運動量など、
自分でコントロールできる項目もありますが、
外の気温や湿度はどうにもできません。
ここまでは前置きとして、
快適性や住宅の性能にこだわっていて、勉強熱心な方なら1度は疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
気温は低いけど湿度が高い日と、気温は高いけど湿度が低い日、どちらが涼しく感じるのか??
これは、湿り空気線図を使えばすぐに分かります。
ここでは表面温度や着衣量、運動量、気流は一定として考えます。(自分でコントロールできるから)
サンプルとして、8月に入ってから最も暑かった2021年8月8日の14:00と、
最も湿度が高かった2021年8月14日の14:00で比較をしてみたいと思います。
こちらが結果です!!
まず見方から説明します。
①表の横軸が気温です。
②表を扇状に書かれている線が相対湿度です。
③表の左下から右上に向かってある斜めの線がエンタルピー、を表します。
このエンタルピーこそ、体感温度を左右する項目と言い換えることができます。
まず8月8日の14:00の気温は38.2℃で、湿度は39%でした。
夏なのに湿度低くない?と思われた方もいらっしゃるかな?
気温が上がって絶対湿度が同じだと、相対湿度は低くなります。
次に8月14日は大雨の日で、1日で約140㎜の雨が降りました。
14:00の気温は24.1℃で、湿度は97%でした。
超高湿度ですね!!
それぞれ、気温と湿度が重なるポイントに点をつけます。
そこから左斜め上(エンタルピーの軸)方向に線を伸ばします。
伸ばした先の数値がエンタルピーとなり、エンタルピーの数値が低いほど、
体感温度も低くなるというわけです。
14日はあまりにも気温が上がらなかったので、
結果も14日の方が涼しいじゃん!という事でしたが、
この2日間の温度差は約14℃もあるのに、
エンタルピーは約10KJ/kgしか変わらないという事に着目してみてください。
このエンタルピーの面白いところは、
例えば14日と同じ71KJ/kgにしたいのなら、
30℃60%でも、35℃40%でも、38℃30%でも全て体感温度は同じという事です。
すごくマニアックな話ではありますが、
快適性を追い求めれば求めるほど、超物理的になっていきます。
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岐阜市を中心に、高気密高断熱とパッシブデザインで、注文住宅、新築一戸建てを手掛ける、LIG STYLE COMPANY(リグスタイルカンパニー)の宮部でした!