こんにちは!宮部です。
皆さまご存知の通り、昨今いろいろな物が値上がりしています。
我々住宅業界も例外ではなく、何なら昨年3月からウッドショックが発生し、
食料品や日用雑貨といった小売り品以上に値上がりの波が続いています。
そんな影響もあってか、ここ最近、延べ床面積が30坪以下の住宅も増えてきました。
名古屋市や岐阜市でも岐阜駅近辺などの都市部では30坪でも受け入れて頂きやすい広さですが、
田舎へ行くほど周りの住宅も大きな建物ばかりで、ちょっと小さいなぁと思われる方もいらっしゃいます。
それは致し方ない事とは思いますが、
想いをギュッと詰め込んでコンパクトに抑えた住宅も、実はいろいろとメリットもあったりします。
実際私の自宅も延べ床面積28.5坪の2階建て3LDKで家族4人暮らしています。
今回は30坪に満たない住宅のメリットと少しデメリットを、私の経験も踏まえお伝えしようと思います(^^)
①建物が小さいと窮屈に感じるのではないか?
「大は小を兼ねる」という言葉があるくらいですから、広くできるならそれに越したことはありません。
ですが見せ方次第で空間は広くなります。
例えば、24帖のLDKで吹抜けも大きな窓もない、更に天井高は建築基準法施行令で定められる2.1mギリギリの部屋。
もう一方は20帖のLDKで吹抜けがあり、外が一望できる大きな窓もある。
極端な例かもしれませんが、広い部屋なら前者です。でも暮らすイメージが付きやすかったり、実際その空間に居て落ち着けるのは後者だと思います。
建物というのは原則大きさに比例して金額が変わります。
前者の方が大きな建物になる為、金額は高くなりやすい。
しかし後者の方が金額も抑えられるし、暮らしてからの住み心地は良くなるはずです。
ちなみに私の自宅のLDKは18帖です。更に18帖の中にスケルトン階段も含まれます。
夫婦+息子2人の4人家族で生活していますが、全く苦になりません(^^)
②空間にゆとりがなさそう
これは①に通じる部分もありますが、「ゆとり」の許容範囲は人それぞれ異なります。
居室空間だけでなく、収納、洗面や脱衣室、ランドリースペースなど、生活上必要な空間にも同じことが言えます。
再び私の自宅では、28.5坪の中に1.5帖の納戸も含まれます。リビングにも1帖のクローゼットがあります。2帖の土間収納もあります。2.5m×2本の竿が設置できるランドリースペースもあります。WICもあります。2階にWCもあります。
つまり、間取り構成次第、デッドスペースや廊下を可能な限り排除すれば十分に可能なんです。
③他にもメリット多数!!
・土地面積が広くなくても十分納まる。(土地金額を抑えられます)
・建物の評価額も安くなる。(固定資産税が安くなります)
・掃除の範囲も少なくなる(我が家では毎朝10分で全て掃除機掛けられます)
・メンテナンス範囲も少なくなる(生涯のメンテナンス費用が抑えられる)
・空調の効きが早い(室内の体積が少ないので、空気の循環も早い)
・どこにいても家族の気配が感じられる(子供が小さいうちは特に便利)
・家族間の会話が弾む(距離感が近いので声も届きやすい。でも個室もあるので一人にもなれる)
私は前職の時にマイホームを建てているのでリグスタイルの家ではありませんが、
それでも当時自分が持てる知識や経験、技術を全てつぎ込んだ住宅なので
満足度も相当に高いです。
今であればそこにリグスタイルが創業当時から学んできた高気密高断熱のノウハウや、
長期性能を考慮した材料選び、施工が加わり、
日本中見渡してもこれほど完成度の高い住宅はそうそうお目にかかれないと自負しています。
有難い事に、オーナー様からもお褒めのお言葉や感想をたくさんいただいております。
意匠デザインや金額も大切ですが、快適で使いやすい方が暮らしてからのストレスは圧倒的に少ないはずです。
①~③の話は設計をしている者からすれば当たり前の話ですが、
実際に30坪未満の一戸建てに住んでいる設計士がどれほどいるのか…。
また時を見て続編をお伝えしようと思います(^^)
岐阜市を中心に、高気密高断熱とパッシブデザインで、注文住宅、新築一戸建てを手掛ける、
LIGSTYLE COMPANY
(リグスタイルカンパニー)の宮部でした!