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2024-10-01

地域の風を読み解く

こんにちは!宮部です。
朝晩は涼しくなり、夜中もエアコンなしで寝られるようになってきました。
リグスタイルの家で暮らしている方々は大丈夫とは思いますが、
そうでない方は油断して布団を被らなかったりすると、
体調を崩しやすかったりもするので、十分にご自愛くださいませ!

今回は、1年通してこの時期しかできない事、風通しについてお話しします。

昔は夏場でも30度くらいまでしか上がらなかったので、風を通して快適性を高めるというのが
日本建築には浸透していました。
しかし現在は35度を超え、40度近い日が多くなり、
更に春も花粉症の方が増えたり黄砂もひどく、
年間通して秋しか「窓を開けて快適に」というのが通用しない状態になっています。

期間としては少ない時間ではありますが、風通しを考えておくことも立派なパッシブデザイン手法の一つです。

パッシブデザインを検討する中で、「卓越風」というデータを参考に窓計画を行います。
窓計画はただ南面の日を入れるだけではないんです!!

一般財団法人 住宅・建築SDGs推進センター(通称IBECs)という所が、
自立循環型住宅の一資料として「卓越風」というデータを公開しています。

これは、日本全国の気象庁観測所がある地域において、年間通してどの方角からどの程度の割合風が吹いてくるのか、
というのを集計したデータです。

例えば岐阜市であれば、10月11月は北西から約20%、西や北北西から約10%づつ、残り70%をその他方位や無風という状態になっています。

その為、北面又は西面から風を取り入れ、東面又は南面から風を抜く計画が最も風通しの良い建物になります。

とは言え周りの建物の影響もあるので、一概にこのデータで完ぺきという訳ではありませんが、
窓計画の参考にはなります。

空調設備を使用した快適性も良いですが、空調設備を使わなくても良い(けど動くとちょっと暑い)既設だからこそ、
省エネに、快適に生活したいですね!

岐阜市を中心に、高気密高断熱とパッシブデザインで、注文住宅、新築一戸建てを手掛ける、

LIGSTYLE COMPANY(リグスタイルカンパニー)の宮部でした!!

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